公海サンマ初水揚げ、花咲港1000箱キロ2000円
今年から周年操業化したことを受け、5月下旬から公海で操業していた大型サンマ棒受網漁船5隻が28日、根室・花咲港に帰港し、生鮮、冷凍合わせて約1000箱(不定貫)を初水揚げした。魚体は時期的にまだ小ぶりだったが、「令和」時代の初物で“話題性”が高いサンマということもあり、生鮮の高値はキロ2000円(税込み)を超えた。
今期5~7月に公海で操業し、ロシアへの洋上売魚事業を行う大型船は18隻。A、Bの2グループ(各9隻)に分かれて、2航海ずつ行う計画。第1陣のAグループは今月15日から16日にかけて出港し現在、洋上売魚事業を行っている。初水揚げしたのはBグループのうちの5隻。Aグループ出漁後に北海道、本州の各港から順次出港し、Aグループと同海域の公海漁場で操業していた。
花咲市場に上場されたのは生鮮サンマ541箱(不定貫)、冷凍サンマ536箱(約8キロ入り)。全さんまによると、公海での走りの漁模様は低調といい、5隻分で10トンにも満たない量だった。
魚体は100グラム前後が中心で、セリでは生サンマがキロ2052~36円、冷凍サンマが103~30円となった。